30.4.08

新しい作品集 / Edición de partitura

2月に私の作曲の本がしゅっぱんされました、五つの小品~(木々、人、そして川)。この作品は私の生徒のために書いた曲です。あまり難しい曲ではありません。私の作品が本になってとてもうれしいです。そしてぜんぜん思わなかったプレゼントもきました。この作品集は第54回九州ギター音楽コンクールで課題曲としてたくさんの人にえんそうしてもらうことになりました。みなさんがこの作品で楽しんでくれたらいいなと思います。

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published by Forest Hill


5つの小品「木々、人、そして川」


ギターを教えるなかで、私は生徒のための小品をいくつか書こうと決めました。毎日の練習の味気なさを解消し、やる気を呼び起こすものを作りたかったのです。コンセプトは、簡単なテーマを素材に、楽器の音響物理特性を生かして、最小限の力と動きで楽想を形にすることでした。そうして生まれた数々の曲の中から、今回、この発想のもとに5曲を組曲としてまとめました。
曲自体は描写的なものではありません。タイトルは、作曲の動機となる思いや感覚として生まれたものと、また曲の完成後に付したものがあります。

「はじめに」
第1曲。このタイトルは、単に最初の曲であることを示すものです。カナダの作曲家ウィリアム・ボーヴェにこの曲を献呈しました。彼の作品が、先に述べた発想を私に与えてくれたのです。

「緑と黄色」
アルゼンチンの故郷の町にたくさん植えられているフレスノ(トネリコの一種)の木は、控えめで高貴な美しさを持っています。その深い色合いは秋を彩り、空を、そして心を染めてくれます。

「ズボニミールの舟」
私の町の公園で見つけた小さな舟。クロアチアからの移民を記念して、同国の過酷な歴史を物語るブラディミル・ナゾルの詩の題名を冠した舟です。その詩は、すべての民族の歴史を象徴的に表わしたものともいえるでしょう。「猛り狂う風が、波が、そして嵐が襲いかかり、舟は裂け、傷つき、砂の上に横たわる...しかし、今もまだ、ここにある」。

「木々のための小さなレクイエム」
現代の人々が、敬意と思慮を持って自然と共生できるように、自らもまた自然の大切な一部分であることを知ってほしいという切なる願いと祈りを込めた曲です。

「川」
パラナ川はアルゼンチン沿岸地帯の中心をなす川です。私はその岸辺で生まれ育ちました。その名を呼ぶことは、はるか彼方を、そして心のうちを見つめること。半ば眠り込んだ島々、漁師たち、水平線から昇る月、川の流れが運び去る悲しみ...。遠く離れた地で、私はパラナ川が語ってくれたことを思い出しています。

このささやかな作品にギターを通じて親しんで下さる方々にお礼を申し上げるとともに、この作品の中にあなた自身の声を見つけていただきたいと、ただ願うのみです。

レオナルド・ブラーボ
2008年2月 福岡にて    日本語(こでらあつこ)


En el mes de Febrero se publicó un cuadernillo con 5 de mi composiciones. Se trata de una serie de obras de mediana dificultad titulada "5 pequeñas piezas" (Los arboles, los hombres y el río), que fui escribiendo para utilizar con mis alumnos. Esta edición me pone muy feliz pues es mi primer edición de partituras, pero no solo por eso, sino porque ésta vino además con un regalo extra que no esperaba de ninguna manera y es que fue elegida para ser "obra obligatoria" en el "54 Concurso nacional de guitarra de Kyushu, Japón". Evento que se desarrollara en Noviembre de 2008, en donde además seré jurado.
La revista especializada "Gendai guitar" acaba de calificar a este trabajo, con el mayor puntaje que son 5 estrellitas. Gracias señores de Gendai!!
Solo espero que ustedes también gusten estas músicas, y que disfruten tocándolas tanto como yo lo hice al momento de escribirlas.

Texto incluido en la edición


5 little pieces
“Trees, Men and the River”



Some time ago I decided to write some short pieces in order to motivate my students out of the monotony of daily study. Working with simple thematic material and simple playing techniques, the idea was to take advantage of the natural characteristics of the instrument, in order to produce the musical ideas. From this concept, five complimentary pieces emerged, which together form a kind of suite.


The music itself is not descriptive. The titles of certain pieces sprang from thoughts or feelings, which inspired the creative process. For other pieces, the titles were added after the work was completed.


Beginning The first piece is named just as a testimony of the act of starting and is dedicated to the Canadian composer William Beauvais, who, with his work, inspired this idea.


Green and yellow Ashes are trees of generous and humble beauty which line the streets of my town in Argentina and fill the autumn, the sky and the soul with intense colors.


Zvonimir' ship is a small ship which I once came across resting on a stone pedestal in a park of my city. It is named after the poem by Vladimir Nazor that tells the story of the Croatian nation, which it could symbolize the story of all nations." It was furiously whipped by winds, waves and storms, it broke, it lies wounded on the sand but it is still here."


Little requiem for the trees is a prayer, a deep longing for the modern man to recognize himself as an essential part of nature, so that he can live in respectful and wise communion with it.


The river. The Paraná is the heart of Argentine eastern region. I was born and grew up next to this powerful river. Naming it is like looking away, yet, inwards, like visualizing sleepy islands, busy fishermen, crescent moon and deep sorrows which are carried away by the water. In the distance...I remember the things it told me.


Finally, I just want to thank those people who become acquainted with these pieces through their instruments. I sincerely hope they will find their own voice through them.


Leonardo Bravo

Fukuoka, February 2008

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ブログの開設おめでとう!
それから「五つの小品」素晴らしい曲ですね。もう私の生徒達は皆喜んで勉強していますよ。曲がきれいだと言うだけでなく、ギターの基本的なテクニックを学ぶ練習曲としても、とても良く考えられていると、感心しています。今月の末、博多でまた美味しいワインを飲みましょう。来月は僕の作品のレコイーディング、よろしくお願いします。

匿名 さんのコメント...

しんごさん、
コメントありがとうございました。生徒さんたちがこの曲を楽しんでくれたらうれしいです。
来月のレコーディングのことこちらこそよろしくおねがいします。そしてワインも楽しみにしています。